インドネシアのペイメントゲートウェイをいくつか試してみて、結論としてはXenditを使うことにしました。
要件
- インドネシアの主要な支払い方法に対応している(銀行振込、QR決済、カード決済など)
- まずは支払いリンクなどでサクッと実装して、サービス規模が大きくなったらAPI連携に移行したい
- 手数料が安い
この要件で数あるペイメントゲートウェイの中から「Xendit」と「Midtrans」という2つに絞りました。2社ともインドネシアの主要なペイメントゲートウェイです。
Xenditについて
2015年創業。インドネシアの他にフィリピン、マレーシア、タイにも事業展開しています。
Midtransについて
2012年創業の老舗ペイメントゲートウェイで、2017年にGotoグループ(Gojek)に買収されました。
手数料は決済方法によって異なりますが、2社ともほぼ同じ水準です。例えば、銀行振込なら1取引あたりRp4,000、カード決済なら2.9%+Rp2,000という具合です。
Midtransを選ばなかった理由
Midtransを選ばなかった理由は主に3点あります。
- 決済後リダイレクトに関する仕様が不明瞭
- 支払い方法の変更ができない
- サポートがいまいち
1. 決済後リダイレクトに関する仕様が不明瞭
1番大きな理由がこれです。Midtransでは支払いリンクとSNAPというポップアップ型の支払い画面を試してみました。
ドキュメントによると
Finish Redirect URL: The URL to which the customer is redirected when a transaction is finished.
https://docs.midtrans.com/docs/https-notification-webhooks#definition-table
とのことですが、SNAPのポップアップを閉じるだけでもリダイレクトが起きてしてしまいます。しかも、支払いが完了していないにもかかわらず、”Unfinished Redirect URL”ではなく、”Finish Redirect URL”にリダイレクトしてしまいます。
さ、ら、に、
同じ操作をSNAPではなく支払いリンクの画面で行うと、今度は”Unfinished Redirect URL”にリダイレクトされます。
これだとリダイレクトページの処理が複雑になるのと、ドキュメントに記載のない予期せぬリダイレクトが発生する可能性もあります。
また、この辺りの仕様の不明瞭さがシステム全体への不信感へと繋がってしまいました。
2. 支払い方法の変更ができない
カード決済以外は、一度支払い方法を選択すると支払い方法の変更ができません。どうしても支払い方法を変更したい場合は新しいトランザクションを作る必要があります。
3. サポートがいまいち
前述のリダイレクト処理についてサポートに問い合わせたところ、サポート担当者は技術的な問題について理解しておらず、的確な回答を得られませんでした。
また、技術チームとのミーティングをお願いしてみましたが、そのような対応はしていないとのことで叶いませんでした。
まとめ
ということで、当面はXenditの支払いリンクを使う予定です。支払い画面のデザインもすっきりしていて使いやすそうです。
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